僕は春の時期だけで年間100匹以上のメバルを釣っており、1〜2時間程度の短時間釣行を中心に、10回ほどの釣行でその釣果を重ねている。 この連載では、そんな僕の“現場感覚”に基づいた実践的な視点を共有している。
春メバルを追っていれば、どうしても「今日は釣れない」と感じる日がある。 だが、そういう日ほど釣り人の引き出しが試される。本当に魚がいないのか、それとも“喰わせられていない”だけなのか。 このVol.6では、僕が春メバル釣りで実践している「釣れない日の立ち回り方」をまとめていく。
まず、立ち止まる。無駄撃ちをしない
釣れないと感じたときは、実際に釣れない日であることが多い。 それもそのはず、メバルは「釣れるなら釣れる」「釣れないときはさっぱり」という非常に明快なターゲットだ。 だからこそ、そんなときこそキャストを繰り返す前に「止まる」ことが大事だ。 まず自分の立ち位置、潮の動き、風の当たり方、光と影の出方を確認する。 そして、自分の投げている場所が“魚が居てもおかしくない場所”なのかを問い直す。
無駄撃ちは集中力を削り、タイミングを外す。 5分でもいい、考える時間を持つことで、そこからの1投の意味がまるで変わる。
それでも出ないなら、リグを変える
魚がそこにいても食わないことはある。 そんなとき筆者がまずやるのは、ジグヘッドの重さとワームの形状変更だ。

- 0.2g → 0.6g、1.0g → 0.4gなどレンジを再設定
- アジリンガー → メバル職人のピンテールなどシルエットを変更
- カラーはクリア系 or イエロー系の中でローテーション
このとき重要なのは、「軽くするか重くするか、極端に振った方が結果が出やすい」という点だ。 中間的な微調整よりも、思い切って沈めるか、フワつかせるか。 その振り幅がメバルのスイッチを入れることが多い。
それだけで急に反応が出ることがある。リグは“喰わせ方”そのものであり、魚がスイッチを入れるトリガーになりうる。
移動こそ最大の戦略
それでも釣れなければ、僕は迷わず釣り場を移動する。 それでも何ヶ所か回っても反応がなければ、その日は潔く“帰る”という選択をすることもある。 この日は魚と縁がなかった——そう割り切ることも、春メバルと向き合ううえで大切なコツだ。
なぜなら僕は“ランガンスタイル”を基本としており、タイミングが合わなければ魚がいても口を使わないと割り切っているからだ。
短時間釣行が中心の僕にとって、1つのポイントに固執することは最大のロスだ。 5〜10分撃って反応がなければ、次のスポットへ。 潮の効き、明暗の角度、風の抜け方などを見直しながら、数を打つ。
メバルは「釣れるときは釣れる」「釣れないときは釣れない」魚。 それを早く見極めて次に進むことが、釣れる1匹に最短で近づく方法だ。
そして1匹釣れるとまとまって釣れることが多いのもメバルの特徴だ。
まとめ|釣れない時間は、釣れる未来を引き寄せる準備時間だ
釣れない日が悪い日ではない。 むしろ、自分の“釣りの精度”を高めるための最良の練習日だと僕は思っている。
春メバルは明確な魚で、釣れるときにはすぐに反応がある。 それがないときは、たとえ何をしても口を使わないことがある。 もちろん、長時間粘って時合を待ち、魚を見つけるというスタイルも否定しない。 だが僕はそれは効率が悪く、再現性に乏しいと感じている。
そうした日に打ち続けるより、現場での“考え方”と“対応力”を見直すことのほうがよほど意味があると考えている。
立ち止まって考え、変化をつけて反応を試し、ダメなら潔く移動する。 それでもダメなら、今日はそういう日だったと割り切って帰る。メバル釣りはワクワクしながら釣り場に向かうが、気落ちを切り替えて即帰ることも多い。「今日は牛丼でも食べに行くか…」と。
その判断の速さと切り替え力こそが、春メバルという相手と付き合っていくうえで最も大事なスキルなのかもしれない。
そして次に同じ条件が重なったとき、同じ判断をもっと速く、もっと正確にできるようになっていれば、それは“釣れない日”が教えてくれた進化の証でもある。
Comments by daisuke kobayashi
絶対にムカデを寄せ付けないアイテム4選
Warning: Attempt to read property "comment_post_ID" on string in /home/c7471475/public_html/hyperpast-journal.xyz/wp-content/plugins/wp-multibyte-patch/wp-multibyte-patch.php on line 248
Warning: Attempt to read property "comment_content" on string in /home/c7471475/public_html/hyperpast-journal.xyz/wp-content/plugins/wp-multibyte-patch/wp-multibyte-patch.php on line 249
徳島県南下の沖合に浮かぶ「出羽島」を空撮してきました
Warning: Attempt to read property "comment_post_ID" on string in /home/c7471475/public_html/hyperpast-journal.xyz/wp-content/plugins/wp-multibyte-patch/wp-multibyte-patch.php on line 248
Warning: Attempt to read property "comment_content" on string in /home/c7471475/public_html/hyperpast-journal.xyz/wp-content/plugins/wp-multibyte-patch/wp-multibyte-patch.php on line 249