春、釣り人にとって心が浮き立つ季節のひとつ。 中でも春メバルは、冬の静寂から目覚め、海中に再び生命の躍動を感じさせてくれるターゲットだ。 しかし、ただ闇雲に釣り場へ向かってもメバルは応えてくれない。釣れない。なぜなら、メバルが動き出すには明確な”条件”があるからだ。
僕は春だけで年間100匹以上のメバルを釣っている——とはいえ多くの釣行を重ねているわけではない。 実際、春の間に釣り場へ立つのは多くても10回程度であり、1回あたりの釣行時間も1〜2時間程度だ。 だからこそ、自然条件を読み、確実に釣れる日を狙う「戦略」が重要になるのだが、長年の蓄積によってようやく解ってきた。それをここに書いていきたいと思う。
正直、メバルを釣ることは難しくはない。しかし釣れない人にはなかなか釣れない魚だと思う。どういうことかというと、釣れたとしても20cm程度の小型。もしくは25cm程度のグッドサイズが釣れても1匹2匹程度…そうしたケースは多いように感じる。
しかし、コツを掴めば小1時間程度の釣りでグッドサイズが10匹以上釣れるような釣りでもあるので(だから面白い!)、釣果を打破したい人は是非参考にしてもらいたい。

Vol.1では、春メバルを確実に釣るために必要な「動き出す条件」について、水温・潮・風・時間帯など、環境的要素を総合的に解説していく。
ルアー選びやテクニック以前に、まず最も重要なのは“自然を読むこと”。 自然との対話なしに、メバルからの反応は得られない。こうした自然の要素が一番影響するのがメバルのような気がしており、それがこの釣りの楽しさでもある。
ではいってみよう!
水温:12〜14℃が“目覚め”のサイン
メバルが本格的に動き始めるのは、水温が安定して12℃を超えた頃から。地域や釣り場にもよるが、14℃を超えると活性が急激に上がる傾向がある気がしている。時期で言えば3月後半あたりの温かい風が吹き始めたころに急に釣れる出すことがある。
水温がそれ以下だからと言って釣れないわけでは決してない。ポロポロ釣れるが、面白いぐらい数が釣れる!なんてことはおそらくなかなか無い。ここはある種、修行の釣り、もしくは知見を貯めるための釣りと僕は捉えている。
故に、すでに知見が貯まった今、水温の低い時期にはほぼメバルを狙いに行くことはない。行っても状況を見に行く程度だ。要は春待ちということだ。
潮と月齢:新月前後の大潮がベストタイミング?
潮は春メバルにとって、まさに“トリガー”となる要素だ。 特に新月前後の大潮時、常夜灯のあるポイントや潮通しの良い場所では、一気にメバルの活性が上がる。
おすすめの組み合わせ:
- 新月+大潮+風が緩い夜 → 最強
- 満月+小潮+風強 → 食い渋る傾向
…と書いているが僕が通うポイントではその限りではない。若潮や長潮が良いことがあるので、一概に言えないのが正直なところ。
とにかく自分のホームポイントに通って知見を貯めるのが一番良いように思うが、確実に言えることは潮の流れをしっかりと読み、そして見ること。これが非常に重要だ。
風:南風の後はチャンス、北風は避けろ
南風が数日続くと、表層の海水が混ざり、浅場の水温が上昇しやすくなる。 この現象によって、春メバルがベイトを捕食しに一気に接岸するケースがある。
逆に北風は水温を下げやすく、海をクリアにしてしまうため、警戒心の強いメバルには不利に働く。要は季節はまだ冬っぽいということだ。
ポイント:
- 南風→無風(または微風)に変わる夜が最も熱い
- 強風が続く場合は風裏ポイントを狙う
時間帯:夜〜明け方にかけてが本命
春メバルのベストな時間帯は、やはり夜〜明け方前の数時間だ。 特に常夜灯が絡むポイントでは、19時〜深夜1時あたりの“潮が効き始める時間”に反応が集中する。
注意点:
- 釣れるのは一瞬、または1時間程度で(長い時もあるが)その時合を逃さない準備が重要
- 潮止まり直前〜動き出しで“ゴンッ”が来ることが多い
おおよそ19時あたりから23時ぐらいで一度メバルは落ち着く印象がある。その後また食い気は立つが、僕はだいたいメバルが最初の夜ご飯を終えたら納竿としていることが多い。
まとめ|自然条件を読む、それが「春メバルを釣る!」第一歩
春メバルは自然のわずかな変化に敏感な魚。 釣果を伸ばすためには、ギアよりもまず“自然条件”を読む力が問われる。
「今日は釣れる日か?」——それを判断できる知識と視点を持てば、 春の海に立つ意味は、より深く、より確かなものになる。
今なら天気アプリや潮位表アプリなどで簡単に確認できる。それを見て現地に訪れ、知見を貯めていくとより自然が読めるようになるので、先ずは時間をかけて観察していくことがおすすめだ。
よくルアーなどのタックルから入る釣り人がいるが、そうした人はメディアに流されすぎている傾向がある(釣具メーカーに釣られすぎている)。
また、こうして僕が発信している情報も当てにならないことを考慮し、自分なりのメバルを探していくことが、最も重要で本質的な釣りの楽しみ方と思うので、これを読んだことで是非そのあたりを探求してもらえたらうれしく思う。
Comments by daisuke kobayashi
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