春メバルを本気で狙うなら、「ライン選び」は避けて通れない。
一般的には0.3号のPEを基準とした細いラインが推奨されがちだが、僕はむしろ“太めのライン”を選ぶことをおすすめしている。その理由は、トラブルの少なさ、操作性の安定感、そして何より太くても魚に違和感を与えにくい状況が多いからだ。
どんなにロッドやリグが優れていても、ラインが細すぎて扱いにくければ、アタリを感じる前にチャンスを逃してしまうこともある。ラインを太くしても釣れる。むしろ、“釣りが成立する太さ”を確保することで、集中力と再現性が高まる。
このVol.4では、筆者が実際に使用しているライン構成や号数、そしてシチュエーションごとの最適な選択について詳しく解説する。
筆者の基本スタイル:PE0.6を軸とする理由
僕が春メバル釣りで最も信頼しているラインは、PEラインの0.6号。 一般的には0.3号前後が主流とされるが、僕はは不意に現れる大物に備えた釣りを前提としており、それに見合う強度と操作性を両立するこのレンジを採用している。
- 大型のメバルはもちろん、外道として掛かるシーバスや真鯛にも対応できる強度がある
- 細めの0.6号を使うことでそこそこの飛距離を確保でき、サーフや磯、小規模堤防など様々なシチュエーションに対応できる
- 風の影響を受けやすいというデメリットはあるが、リーダーやロッドワークの工夫で十分に制御可能
PEラインは感度が非常に高いラインであり、ラインの挙動をしっかり読み取れる技術があればアタリも明確に伝わってくる。僕も実釣の中でその利点を実感している。
そして、太いラインでも意外とメバルは釣れる。 なぜなら筆者の基本戦略は“浮いているメバルを狙う”スタイルだからだ。 太めのラインでも魚の目線に違和感を与えず、むしろラインが浮きやすいことでレンジキープしやすい利点すらある。
それに、メバルという魚は「釣れるときは釣れるが、釣れないときはさっぱり」というほど反応がはっきりしているターゲットでもある。 その日のコンディションが合えば、ラインの太さよりも“レンジとアプローチ”が釣果を大きく左右するのだ。
もちろん、なんでもかんでも太ければ良いというわけではない。 僕は、太いラインでもメバルが違和感なく口を使う状況を見極めているつもりでおり、魚の習性やレンジの特性を理解したうえで太さを選んでいる。
また、僕は“ランガンスタイル”を基本としているため、釣れなければ「今日はこのタイミングでは自分には釣れない魚だ」と割り切り、すぐに釣り場を移動する判断を下すことも多い。 つまり、釣果はその瞬間の“タイミング”に大きく依存しているという前提に立っており、ラインの太さに過度に縛られる必要はないと考えている。
そして春は風が吹くことも多い。そうした時に細ラインに軽いジグヘッドだと恐ろしくバックラッシュしやすい。しかも寒く、夜ともなるとそうしたトラブルの前兆も気が付きにくい。そうしたトラブルが僕は嫌いでもある。
このような考え方は、いわばULフィッシング的な発想にも通じている。 軽量・高感度な道具を使うことが目的ではなく、「少ない道具で、判断を早く、行動を柔軟にする」ことが核心だ。 ラインという最も水と接する道具ひとつとっても、それは“装備”ではなく“思考”の現れなのだ。
リーダー構成とその理由
PE使用時には、フロロカーボンリーダー8lbを使用。 5lbを使っていることもあるが、8lbあたりから僕は使いやすく、根ズレにも強く、かつ感度を殺さずにバランスを取る太さとして最適だと考えている。

また、何度も言うがメバルを狙っていると僕の行くポイントでは真鯛やスズキが良くかかる。

こちらは80cmのランカースズキだったが、こうした魚を獲るためにはラインは太いに越したことはない、と僕は考えている。
僕の釣りは釣果<獲ることに重点をおいているとも言える。
エステル・フロロを使わない理由
僕は、春のメバル釣りにおいてエステルラインやフロロカーボンラインは使用していない。 その理由は明快で、「汎用性」「強度」「不意の大物への備え」など、総合的な観点でPEが圧倒的に有利と感じているからだ。
- エステルは感度が高いものの、トラブルが多く、強風時に活躍する場面もあるが、筆者のスタイルには合わない
- フロロは張りが強すぎて、軽量ジグ単での繊細なアプローチには不向き
特にジグ単+PE0.6号という構成に最適化した釣りの組み立てを意識しており、そこにエステルやフロロの選択肢は存在しない。
まとめ|ラインは“聞く力”であり“備える力”だ
ラインは、釣り人の感覚と魚の動きをつなぐ“情報回線”である。 だからこそ、何を選び、どう扱うかが釣果を大きく左右する。
筆者がPE0.6号を基準とするのは、繊細なアタリを拾いながらも、予測不能な大物にも対応できる柔と剛のバランスを両立するためだ。
狙っていない魚を掛けると外道と言われることがあるが、僕に外道という概念はなく、掛けたら必ず獲りたい。春のメバル狙いであろうが常にそう思っているのだ。
Comments by daisuke kobayashi
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