僕が住んでいる徳島県南部はシーバス…つまりスズキは、細身のマルスズキではなく、丸っとしたヒラスズキが多く居るエリアだ。

徳島県北部でヒラを釣ったことがあるが、このエリアでマルは釣ったことがないため、南部(日和佐より下)には基本ヒラしか居ないと僕は感じているが、事実は分からない。

だからセイゴもヒラなので釣って楽しいが難しくもある。なぜなら、それなりに釣りを分かっていないと、ヒラスズキまでたどり着くのはラッキー以外では難しい。

事実、このエリアに住んでいるがヒラスズキを釣ったことのない人は多くいる。”狙っていない”という方が正確かもしれないが、もっと正確に言うなら、”狙い方が分からないから攻めようがない”、そんな感じだ。

僕も移住した当初(移住して11年)はなかなか釣れなかった。いまいち狙い所が分からず、真剣に狙っていなかったというのも大きな理由としてあるが、いわゆるシーバスと違い、本当に狙い所がいまいち分からないのだ、ヒラスズキは。

もちろん、地磯にいきサラシを狙えばよいのだけど、そうではなくもっと身近なエリアで釣るという話だ。

あまり知らない人も多いかもしれないが、ヒラスズキは身近におり、身近な場所で”狙って”釣れる魚だからだ。

2022年あたりから僕のヒラスズキ釣りは開眼した。

青物を狙っている時、急にピンと来てポイントを下見し、ここなら食うかな…なんてスポットを押さえておき、時間を見計らい、いざ狙ってみると案の定。

ドカンと水面を割って飛び出してきたのはなんと83cmのランカーヒラスズキだった。「すげー魚釣ってしまった…」なんて思いながら、次のキャストで同じく水面を割ったのは70cm。

ルアーは板オモリを貼ってカスタムしたジョインテッド・クロー 120。

なにもこの時はじめてヒラスズキを釣ったわけではないが、このヒラスズキが僕が釣ったマックスサイズということと、狙い通りに釣れた嬉しさから、人生で一番印象に残っているヒラスズキだ。

もしかしたら釣ったすべての魚の中で一番エキサイティングだったかもしれないと、今になっても思う。

それ以降、毎年ランカーサイズは釣っており、2022年は83cm、2023年は80cm、82cmの二本だったかな?2024年は80cmと、三年連続釣ってきている。

どの年も60cmぐらいならまでなら相当釣ってきている。

では2025年はどうか?どうだったか?

ドーン!残念ながらランカーとは呼べない72cm!でも十分良いサイズ!

今年は多分これがマックスサイズ。他にも55cm、65cm、70cmと釣れたけど、もうコレ以上の魚を釣るのは難しいかなと、今までの経験から感じている。

…というのも、秋から冬に差し掛かる時期にこうした大物が岸へと隣接し、割とイージーに釣れる展開を作れるため、僕のような割とライトなアングラーでもこうした大物が狙いやすい時期なのだ。

毎年、おおよそ9月後半〜10月にかけて釣れており、11月になると魚のタイプが若干変わるといった感じ。

先日も居残っているかもしれない、”はぐれヒラスズキ”を狙いに行ってみたが、釣れてくる魚のタイプが変わったかな?とそんな様子だった。なんというかタイプが変わると小型が多くなる傾向があるのだ。

なにより今年はそもそも小型が多い…というか多すぎて、先に小型が釣れてしまうことが多々あり、ランカー狙いにまで持っていけなかった。

ただ、水を触ってみるとまだまだ温かいため、季節がずれ込んでいる感じは否めない。なのでもう少し粘って釣行に行ってみようと思っている。

しかし、気になってはじめて使ってみたアイマのエンパシー90。初日の10投目ぐらいで探っている最中に釣れたので、かなり嬉しい記念の一匹となった。

ちなみに早朝に青物を狙ってみるも、海は荒れておりどう考えてもヒラが居る!と思い、狙ってみるとまさかの巨ダツ。ランカーヒラいったな…と思ったら魚種違いで120cmぐらいあった。

ダツが居ると水温が高いと言われがちだが、実際どうなんだろうか?判断材料としてどう捉えるべきかが僕にはまだ見えていない。

ヒラスズキは蒸し料理にして食べてみたが、フワッとして美味しかった。

さて、今後は北部で大型アジが入ってくる事を期待していたり(昨年は25cm以上の良型アジが入れ食い50匹が毎回!)、南部ではサーフで青物、地磯でヒラ、漁港でアジとヒラと、なんだかんだ1月中旬あたりまでは”秋から初冬っぽい”釣りが展開できると思っているため、良い魚の確保と、毎年恒例の釣りの楽しさを味わいたいと思っている。

釣りメディア ツリハックでもライターとして活動をしており、色々と書いているので覗いてみてほしい。

編集が入っているので、こちらとは全く毛色が違うが、それはそれで(笑)