2025年春。僕の通うエリアのサーフでは、そろそろブリが釣れ始めるシーズンだ。毎年なんとか結果を出せており、昨年は釣行回数は鬼のように少なかったが、春特有の小難しさを理解することで、小一時間で5本も釣れるという事件?も起きた。

そして僕の行っているブリ釣りは、少ないルアー、手軽なタックル、僅かな時間で出来るULフィッシングスタイルだ。

そんな僕のULフィッシングスタイルを紹介しつつ、春のブリ釣りのコツなどをお気に入りのルアーとともに解説していきたい。

ULフィッシングは「軽量タックル」ではない

先ず、UL(ウルトラライト)フィッシングは、単なる軽量タックルを使う釣りではない。最小限の装備で最大の釣果を引き出す戦略 であり、その本質は機動力、効率性、状況対応力の高さにある。

では、そんなULフィッシングの思考を持ち込んで 春のブリ(ワラサ・メジロ含む)を狙うことは可能なのか?答えとしては可能だ。

そしてその答えがデュエル ハードコア『ヘビーショット』にあると僕は感じている。

ヘビーショットは「ULフィッシング的ブリゲーム」に最適

ヘビーショットは、優れた飛距離、レンジの自由度、アクションの多様性を備えており、無駄なルアーを持ち歩く必要がなくなる。そのため、ルアーの選択肢を増やすのではなく、状況に応じた適応力を高めるというULフィッシングの考えと一致する。

ブリを狙う際には、できるだけ沖の潮目や回遊ルートを狙うことが重要となるが、ヘビーショットは、ショアからでもメタルジグばりに十分な距離を稼ぐことができ、より遠くのターゲットにアプローチできる。

また、春のブリはイワシやコノシロなどのベイトを捕食することが多い。ヘビーショットの細身のボディとフラッシング効果により、フィーディング中のブリに対してナチュラルな誘いが可能となり、高い捕食率を期待できる。

フィールドによるが、よくメタルジグばかり投げている人がいるが、春はこの手のルアーやミノーの方が明らかに釣果が出やすい。

ちなみに僕がヘビーショットに絶対的な信頼をおくようになったのが昨年。ほんの小一時間で5本もメジロが釣れたことがあったのだが、この時使用していたのはヘビーショット105だった。

ちなみに場所はサーフ。ズラッと周りに釣り人は30人程度いたが、一人一匹釣れていれば良い方で、なぜか僕だけ異常に釣っていた。

昨年に限らず今までヘビーショットは散々使い倒してきており(実績も十分)、なぜか僕だけ釣れる事が多かったのだが、使うたびにその理由が徐々に解ってきた。

そして春にハマるルアーの一軍として、僕はヘビーショットを投げている。

ULフィッシング的 ヘビーショットブリ攻略法

ヘビーショットにはいくつかのバリエーションがあり、それぞれ異なる状況での使用に適している。例えば、105mm(30g)は遠投性能に優れ、強烈なフラッシング効果を持つため、中層を狙ったナチュラルなアプローチが可能だ。一方で、125mm(40g)は重量級のシンキングペンシルであり、大型ベイトパターンやディープエリアの攻略に適している。また、65mm(15g)は小型ベイトパターンやフィネスなアプローチに向いており、85mm(21g)はスレた魚にも対応できる柔軟なモデルとなっている。

僕は105mmを基準に、85mmなんかも使うし、65mmも使うが流石に65mmは小さすぎて飛ばないため、使うアドバンテージがない。

モデル重量特徴主な使用シチュエーション
ヘビーショット 65mm15g小型ベイトパターン向けフィネスなアプローチ、スレ対策
ヘビーショット 85mm21gスレた魚にも対応しやすい小型青物、セレクティブな状況
ヘビーショット 105mm30g遠投性能とフラッシング効果が高い中層狙い、ナチュラルベイトパターン
ヘビーショット 125mm40g重量級シンキングペンシル、大型ベイト向けディープエリア、大型ブリ狙い

また、デュエルのハードコアシリーズは、確か自社工場で製造しているためコストを抑えつつ高品質なルアーを提供できていると僕は理解をしている。

そのため、他社の同クラスのルアーと比較してもリーズナブルな価格で入手できるのが嬉しいポイントであり、僕がこのルアーを愛用している理由の一つでもある。コストパフォーマンスが高く、それでいて実釣性能にも優れているため、ULフィッシングのスタイルにも自然とマッチするのだ。

余談だが僕は基本的にハードコアやメジャークラフトのように自社工場を持っているメーカーが好きだ。

そして、適切なタックルセッティングとしては、ロッドは9ft以上のMクラスのシーバスロッドがULフィッシング的には最適である。リールは4000〜5000番のハイギアスピニングを選び、PE1.5〜2号にリーダー25lb前後を組み合わせることで、強靭なファイトにも対応できる。

タックル要素推奨スペック
ロッド9ft以上 Mクラス(シーバスロッド・ライトショアジギングロッド)
リール4000〜5000番のハイギアスピニング
ラインPE1.5〜2号 + リーダー30lb前後

Hクラスのロッドだと正直硬すぎてファイトしても面白みにかけてしまう。要はパワーファイトになってしまうため、ブリ特有の引き味をそこまで味わえないまま水揚げしてしまう。そのスタイルは僕は苦手でその手のロッドは使わなくなってしまった。だからこそULフィッシングを提唱しているということでもあるだが。

ただ、ファイトに時間がかかるため、例えば先ほど小一時間で5本を釣ったと書いたがこれがHロッドなら10本は釣れた感覚はあるため、そうした意味では向いていない。

実釣テクニック – ULフィッシングのアプローチでブリを仕留める

沖の潮目やベイトが溜まるエリアに向かってフルキャストし、できるだけ遠くのブリが回遊するスポットを狙うことが重要だ。風や潮流をうまく活用することで、ルアーをナチュラルにドリフトさせ、ターゲットに警戒心を抱かせることなくアプローチすることができる。

ヘビーショットの良いところはナチュラルにドリフト出来る点だ。ハードコアにはもうワンランク重いモンスターショットというルアーもあるのだが、こちらは沈み速度が速いため、僕が釣っているエリアでは若干違和感を感じさせやすいように思うが、一般的にはこちらの方が使い勝手は良い。

そして、その限りではないが春の釣りの基本はスローに誘うのが吉と感じる。ナブラが湧いていたら話は別だが、まだまだ水温が低いため魚もスローに捕食しているイメージがある。

そんな魚に合わせるようにスローにドリフトさせてやると結果が出やすいように感じる。

リトリーブでは、基本的にミディアムスピードで巻きながら、ラインスラッグを出し、ヘビーショットの持つ自然なアクションを最大限に活かすことが効果的である。状況によっては、トゥイッチを加えつつフォールを織り交ぜることで、不規則な動きを演出し、喰わせの間を作ることができる。

活性の高いブリに対しては、速巻きとストップを交互に使い分けることでリアクションバイトを誘発しやすくなる。特に春のブリは、ベイトの群れを追いながら急激に食い気が立つことが多いため、スピード変化を駆使した攻め方が有効となる。

つまり、使い分けることが重要で、ヘビーショットはひとつのルアーで使い分けることが可能ということだ。

まとめ – 「軽さ」ではなく「思考の自由度」で戦う

ULフィッシングの本質は 自由度 にある。この自由度とは、単に装備を軽くすることではなく、状況に応じた柔軟な対応力を持つことを意味する。特に、ブリを狙うようなターゲットの釣りでは、装備のミニマル化と戦略の最適化が重要だ。

ヘビーショットは、その特性上、最小限のルアーで最大限のパフォーマンスを発揮することができる。遠投性能に優れ、さまざまなレンジを攻略可能なため、多種多様な状況に対応できる点が大きな強みである。さらに、ヘビーショットのナチュラルなアクションは、スレた個体やフィーディングがシビアな状況でも有効に機能する。ルアーの数を増やすよりも、少ない選択肢の中で効果的な使い方を工夫することが、ULフィッシングの本質に則ったアプローチといえる。

必要最小限のタックルとヘビーショットがあれば、春のブリを狙うことが可能だ。重装備に頼らずとも、適切な戦略を練り、自然環境を読み取りながら釣りを展開することで、大型魚との駆け引きを楽しむことができる。それこそが、ULフィッシングの醍醐味であり、デュエル ハードコア『ヘビーショット』を用いたブリゲームの魅力である。

「UL=軽いタックルではない」この考えで、デュエル ハードコア『ヘビーショット』を持って春のブリを狙いにいこう。