Choose Creativity? or Choose Bureaucracy?

「創造性」を選ぶか、それとも「官僚制」を選ぶか。クールであることの意味をめぐるイギリスと日本の文化政策を覗いてみよう。

Choose Oasis or Office?

90年代、英国はオアシス(Oasis)を選んだ。一方、日本はオフィス(Office)を選んだ。才能あふれる若者たちはイギリスの街角から自然発生的に現れ、それを政府は慌てず騒がず、後ろからそっと押し上げた。オアシスのギャラガー兄弟がロックで暴れ、ダミアン・ハーストは牛を真っ二つにしてアートを更新した。ダニー・ボイルはトイレに潜って世界を驚かせた。

日本はどうだったか?「クール」とは言いながらも、実際にはクールな官僚たちが冷房の効いたオフィスで予算の配分を決めていた。電通や博報堂、大手出版社、アニメ業界――補助金は大企業の間で均等に分けられ、クリエイターは下請けの下請け、低賃金という名の「クール」な現実に直面した。

Choose Blur or Blurred Lines?

英国は、はっきりした才能(Blur)を選び、それを国際ブランドにまで高めた。日本は境界線が曖昧な(Blurred)利権構造を温存し、既存の枠組みを壊すことを恐れた。イギリスが才能ある個人クリエイターに自由を与えたのに対して、日本は集団的な合意形成を好み、クリエイターは官僚システムの外に追いやられた。

Choose Life or Choose Liability?

映画『トレインスポッティング』では、「Choose Life(生き方を選べ)」と叫ばれた。もし文化政策という観点で叫ぶなら、日本はどう叫ぶべきか?「Choose Liability(利権を選べ)」――官僚や天下りが重視され、責任回避と利権保護のために創造性は犠牲になった。

Choose Country, Choose Freedom

では、僕たちが選ぶべきものは何か?
もし日本が本当にクールになりたいなら、個人クリエイターが自由に挑戦できる「エコシステム」を築き、官僚は管理するのではなく後押しをする役割を担うべきだろう。英国が90年代に示したのは、「Choose Freedom」――自由を選んだことであり、その結果として生まれたのが「クール・ブリタニア」だったのだから。

官僚を選ぶか、創造性を選ぶか。

Choose Country. Choose Creativity.

トレインスポッティングとT2の事を考えていたら言葉遊びがしたくなったので書いてみた。